めくってびっくり俳句絵本というシリーズの『うしろすがた いろんな人の俳句』という一作です。
児童書の出版社の岩崎書店の本で、中身は確かにしっかりルビ付きのこどもの本なのですが
大人のほうが楽しくなっちゃうんじゃ?というような凝ったつくりになっています。
本屋さんで出会って、ひとめぼれ。

ページをめくると右側に俳句が一句。
左側はもう一度めくれるように折り込まれていて、開くと柔らかく読み解く文章と隠されたイラスト。
そのイラストのふっと力の抜けるような味わいが素敵です。

調べてみると、全5作のシリーズでテーマを変えてそれぞれ14句ずつ。
どれも聞いたことがあるような俳人の句がおさめられています。
他の巻も良さそうで、鳥をテーマにしている『三つかぞえて』などとても気になります。
姉妹シリーズとして『めくってびっくり短歌絵本』というものも出ていて、選者は穂村弘さん。

日常生活で俳句に親しむことはあまりないのですが
生活のとなりにやってくるような、身近な俳句の絵本でした。


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2013年2月2日更新
『いろんな人の俳句 うしろすがた』 村井康司

児童書 絵本