「きらわないでたべてくれよ〜。」
この本の帯の言葉が、ある意味この絵本のすべてではあるのですが。
インパクトのある表紙だけでなく、なかみもすごいんです。
おすしのさかなは大好きだけど、やきざかなはきらい。
夕食でやきざかながでたので、おはしで食べ散らかして、食べたふりをしてしまった男の子。
そんなことをしたら、とうぜんおそろしいことがおきるのです。
ほねになったやきざかなが、ずっとずっとずっとついてきます。
お風呂のなかにも、ふとんのなかにも、ずっと、ずっと、ずっと。
そんなやきざかなのふるまいも、それを描く絵柄も恐ろしい執拗なのろいに、
意外にも屈しない男の子とやきざかなの攻防からの思いがけない展開。
結末は読んでのお楽しみですけれど
好きも嫌いも、理不尽なものなので
理屈をぶっとばす、この結末が好き。
すききらいがある子がいたら、この本を差しだしてみて欲しいです。
きらいな食べものがなくなるかどうかは、わからないけど。
正しい説得よりは、楽しいのろいにかかるかも。
2014年11月30日更新
『やきざかなののろい』 塚本やすし
ただいま 54 ストック!
こんにちは、鳩です。
食べること寝ることに並んで本を読むことが大好きで、ついにはお仕事まで本に関わることをしています。ここはわたしが読んだ本ばかりの個人的な書庫でもありますが、あなたにおすすめしたい本を差し出す本屋さんのカウンターでもあります。読んで好きになった本、印象に残った本、私はあまりなじめなかったけれどおすすめしたい誰かの顔が浮かんだような本を集めています。記事から記事へキーワードをたどってめぐることもできますし、表示される記事やキーワードもそのときにより変化します。気になる言葉や名前などを各記事下の検索欄で探していただくこともできます。
いまはまだ少ないこの書庫の蔵書も、うっそうとした本の森にそだつ予定です。どうぞ気ままにお散歩して、本と出会ってくださいな。
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