細野晴臣のトリビュート・アルバムで、カヒミ・カリィが歌っていたのを思い出すのです。
ささやくような「風来坊」。
わたしのなかではこの曲がこの漫画のテーマソングになってしまいました。
かわいらしくうつくしい声なのに、なにか暴力的ともいえるような問答無用さで自分の世界を展開するかんじとでもいいましょうか。

美人でごくごく優雅に日常を脱線する姉とそんな姉をフォローするようでじつは負けない天然ぶりの妹。
そんな姉妹のダブルボケ4コママンガ。
世間では理不尽とかシュールとかそんな言い方もあるのでしょうけれど
わたしはどうもしっくりとこの姉妹と仲良くなれそうです。
まあ誰にでも絶賛おすすめ是非読んでとはいわないですけれども。
ふだんからじつはこっそり妄想がちなあなたとか。
岸本佐知子さんのエッセイが好きなあなたとか。
ワッハッハでなくて、こみあげてとまらないフフフな笑いをお楽しみあれ。


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2013年3月24日更新
『ふうらい姉妹』 長崎ライチ

コミック