新聞記事を書いているひとの、生身の姿が見えてきます。新聞に興味がなくても、言葉や働き方や生き方について考えたことのある人ならだれでも、響くところがある内容。児童書ですが、大人にもおすすめしたい本です。 »
坂の上にある自転車屋さんは、一見カフェみたいだけれど 自転車にすごくくわしいかわうそ店長と羊のヨウコさんがいます。 集まるのは、いろんな動物のお客さまたち。 ちまちましているかわうそ店長を筆頭に、とにかく登場人物みんながかわいらしい、 自転車屋さんを舞台にした動物マンガなので… »
図書館で、素敵な装丁に魅入られて手にとったのが出会い。 きれいにコーティングされていてカバーがはずせなかったけれど 本体もとても美しくつくってある気配。 そして外見だけでなく物語もまた、とても美しいものでした。 これはきちんとお金を払って、自分の本棚に置かなくては…と我が家の… »
私には戦争体験を語る親族がいません。物理的に祖父母が遠かったということもありますが、実際語るさまを見たことがない。これが今の世の中的に一般的なことなのかどうかはわからないのですが、戦時経験のある方というのはどんどん減ってきているわけで、体験談を聞く機会というのは学校だったりな… »
一冊一冊を単独のものとして読むだけでも面白いのですが、一冊の本が開いた新しい興味が、自分だけの次の本へつながっていく楽しさというのが、やめられなくなるような読書の愉しみなのではないかと思うのです。 »
新撰組といえば、主だった名前が出てくるくらいには知っていました。人気があるんだなあというくらいの認識で、特に思い入れはない歴史の知識として。 この本は「笑い三年、泣き三月。」で大好きになった木内昇さんの本がなにか読みたくて手にとり、たまたまに新撰組のお話だったのです。 それが… »
1日は24時間。 もうちょっと時間が増えたら、と思うことはないですか? これはそんな「おまけの時間」を体験する男の子のおはなし。 主人公の賢は、とくにとりたてて特技もない、ちょっとぼんやりな小学生の男の子。 授業中、お昼のサイレンのなるときに、突然不思議な夢を見るのです。 教… »
川上弘美さんの初の児童文学、しかも酒井駒子さん挿絵ということで、もう発売前から楽しみにしていました。 小学4年生の主人公が図書館でであった「七夜物語」という本をきっかけに不思議な世界に飛び込んでしまうという、そのなんとも王道冒険ファンタジーなあらすじも、もう楽しみで楽しみで!… »
この物語の良さをどう表したらいいのかと、好きになりすぎて寝かすことしばらく。 言うなれば、滋味。 この目立ちはしないけれど味わいのある装丁のように、 筆力の確かさによる匂い立つような生活の空気や登場人物の確かに生きてる感じ。 地味だけど、深い味わいがあって、栄養のあるスープみ… »
出会ったのは19歳のとき、図書館で。 たくさんの本の背が並ぶなか、なぜか目が留まって手にしたのでした。 そのころから物語を読むことは好きだったけれど詩には馴染みがなくて わたしにとって詩が近しい存在になったきっかけの詩集。 きみはいつおとなになったんだろう、という言葉からはじ… »
太宰治は好きな作家ですけれども これは数々の有名作をおさえて、傑作だ!と思っている短編集。 女性の独白の物語を集めたもので、どれもいいのですが…。 表題作の「女生徒」はまた際立っています。 ある一人の女生徒の朝から夜までのお話。 日常の生活の中で、何の脈絡もないように生まれて… »
新刊の発売予定にタイトルを見つけると、もうその日が楽しみでたまらない。 こどものころ『りぼん』の発売日が待ちきれずに本屋をのぞいたみたいに、わくわくして待つ本があります。 アニメっぽい表紙に先入観をいだいて手を出さずにいた時間がほんとうにもったいなかったと思っている漫画。 お… »
ただいま 54 ストック! こんにちは、鳩です。食べること寝ることに並んで本を読むことが大好きで、ついにはお仕事まで本に関わることをしています。ここはわたしが読んだ本ばかりの個人的な書庫でもありますが、あなたにおすすめしたい本を差し出す本屋さんのカウンターでもあります。読んで好きになった本、印象に残った本、私はあまりなじめなかったけれどおすすめしたい誰かの顔が浮かんだような本を集めています。記事から記事へキーワードをたどってめぐることもできますし、表示される記事やキーワードもそのときにより変化します。気になる言葉や名前などを各記事下の検索欄で探していただくこともできます。 いまはまだ少ないこの書庫の蔵書も、うっそうとした本の森にそだつ予定です。どうぞ気ままにお散歩して、本と出会ってくださいな。
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